HRリーダーズインタビュー

[第4回]事業の融合と組織風土・制度のインテグレーションvol.1

帝人株式会社

人事部 人財開発グループ長

吉岡 久 氏

2016年11月4日

事業間の融合を通したソリューション

2016年度は現在の中期経営計画の最終年度ですが、この計画の中では、「事業の融合・複合化」を目指しています。

以前であれば、お客様に自分の所属する事業が扱っている商品やサービスを提案・提供して終わり、ということが多かったのですが、単一事業を展開するだけでは、高い付加価値を持つ製品を生み出しにくい時代であるため、帝人グループが有する「素材」「IT」「ヘルスケア」の3領域を融合・複合化することで、既存事業の延長ではなく、テイジンにしか生み出せない競争力ある新しいビジネスモデル構築・事業創出を目指しています。image7

社内では「お客様にソリューションを提供する」という言い方をしており、極端に言えば、当社が持っている製品でなくても、お客様が求めるものであれば良いカタチにしてご提供し、その対価を戴くことで、企業として適正な利益を創り出すという考え方です。

今までであれば、自分の所属する事業の中で製造から販売まで完結していたものが、これからは顧客ニーズを満たすために、事業や組織を超えて総合的に提案することを社員に求めることになりますので、大きなチャレンジです。

中期経営計画におけるこうした大きな方向転換の成果は、業績にも現れつつあり、2016年度の達成を目指す利益水準目標値を、2015年度に1年前倒しで達成することが出来ました。

達成の背景には複合的な要因がありますが、社員やマーケットに対して結果を示すことができ、会社として進んできた道に間違いがなかったということが広く理解されました。

社員の中には、それまでの様々な方向転換が成果に結びつかなかった苦い経験から、今回も半信半疑で取り組んできた者もいるかと思うのですが、彼らに「これで正しいんだ」「このまま進めば結果がついてくるんだ」「確かにお客様に認めてもらっているんだ」「成功できるんだ」と実感させることができたのが一番良かったと思います。

こうした取り組みを継続的に進めていけば、更に自信を深めることが出来ると思います。